スターダスト★レビュー

昨日は、中野サンプラザスターダストレビューのライブに参加した。

ベビメタと違って、「参戦」という言葉は似合わない。
ライブを一緒に作り上げるところは似ているのだが、こちらは「参加」

スタレビはまだデビュー前、「アレレのレ」と名乗っている時に自分の大学の学祭で演奏したのを見ているのだが、その時は当然名も無きちょっと上手いバンドという程度でしか見ていなかった。しかしその頃から、面白いバンド(もしかしてコミックバンド?)だなぁという印象は残っている。

自分が25~26歳の頃だろうか、メロディーの判りやすさとハーモニーに引かれ、本格的にはまった。そして当時のスキー仲間だつた3人に広めていった。
スキーは自分の車で行く事が多かったため、行き帰りで必ずかけるようにして広めたわけだ。
当然その3人もハマり、そのまた友達に広めたようだから、結構ファン獲得に貢献したかな。
当然のように4人一緒に(そのうちの一人が結婚する相手を連れてきて、5人の時もあったが)ライブへ参加するようになった。当時からライブの面白さは評価が高く、初めてライブを見るならスタレビがいい、なんて評論が多かった事を覚えている。

自分は33歳で結婚するのだが、その時の披露宴は赤坂のライブハウスを借り切って音楽仲間の生演奏をメインにした。その時、自分がメインボーカルを務めた四曲は全てスタレビである。

しかし、40代になると仕事も子育ても大変になり、他のライブも含め行けなくなってしまった。

スタレビも疎遠になってしまっていたが、ある時小田和正の「クリスマスの約束」で要ちゃんがゲストで出てきた。
涙が出そうになった。
というのも、学生時代にコピーしていて、ライブも解散するまで散々通ったバンドがオフコースであり、つまり、自分の中で順位を付けられない二つのバンドの中心メンバーがデュエットしているのだ。

小田和正は大スターである。一方でスタレビはヒット曲も無いため知っている人さえ少ない。しかし、小田さんの企画に対して要ちゃんは意見し、中心メンバーとして小田さんのやりたい事をプロとしてサポートしているし、小田さんが頼りにしているのも伝わってきた。
感慨無量の瞬間だった。

飽きる事なく、陰ながらでもスタレビをサポートしていこうと思った瞬間である。(小田さんについては、追いかけてはいない。好きなのはバンドとしてのオフコースだから)

それでもライブには行けなかった。いつの間にかスキー仲間も散り散りになり、一人は結婚後盛岡へ、あとの2人は消息不明になってしまったのもある。スタレビも要ちゃんの次に曲を多く作っていたキーボード三谷泰弘が脱退して、曲想が少し単調になってしまったのもある。
この辺りは鈴木康博の抜けたオフコースにも通ずる所がある。(やすひろつながり?)


しかし、それでも30周年ツアー最終日はさすがに行かなくてはという気持ちになり、一緒に行ける仲間を探した所、学生時代に一緒にバンドを組んだ先輩が行ってくれる事になった。

さいたまスーパーアリーナ
こんな所埋まるのか?スカスカだったらさすがに惨めだぞ。

心配は稀有だった。
そう、彼らには熱心なファンが全国にいて、そのファンが集まったのだ。
忘れていた。スタレビは毎年の様に全国をライブで旅している事を。
自虐的に、全国の全てのファンが集まったから、ここ以外にはスタレビファンは残っていないとスピーチしていたが、本当にそうかも知れないと思ってしまう所が少しさみしい。

それから2年が経った去年、消息不明だったかつてのスキー仲間2人の所在が相次いで判明し、久々に会うことになった。
お互いおっさんおばさんになったなぁという会話の中で、やはりスタレビの話題が出てきて、今度久々に観にいこうと盛り上がり、実現したのが昨日のライブなのだ。

楽しかった。
知らない曲もあったけれど、そこはスタレビ。知らなくても次の展開を裏切らないメロディー(この辺がヒットにつながらない理由だよなぁ)

トークも相変わらず長くも楽しいが、ちょっと自虐ネタ多過ぎ。過去に出した36枚のアルバムの売上を合計してもAKB1枚分に満たないとか…

途中でメンバー紹介と称して、要ちゃん以外がトークする所では、この時間を利用してトイレとか、友達への連絡とかしちゃって下さいとのフリに、またまた~と思っていたら、本当に多くの人がトイレに行くので、年齢層の高さを実感。平均は50代だろう。
男女の比率だとオバハン六割といった所か。

相変わらずのゴスペラーズ以上とも思えるアカペラも健在。
後半はロック色の濃いナンバーがあるかと思いきや、楽曲をコミック化させるなど観客を飽きさせない所はさすが。

「あとで拍手に関係なく勝手に出てくるよ」と袖に引っ込んだアンコール前にすでに3時間、やはり長くなるな^_^;

アンコールはライブ開始前に選択投票して得票数の高い三曲。
意外な曲が上位になるも、コアなファンだからこそ選ぶ三曲。
今日もトワイライトアヴェニュー聴けてよかった。

アンコールが終わって、鳴り止まない拍手に感動した要ちゃんが、一番前の席の観客に腕時計を見せてもらってから「もう一曲歌っていい?」
銀座ネオンパラダイスを替え歌バージョンで演奏して3時間40分のライブは楽しく終了した。

30周年ライブの時は6時間だったから、それよりは全然短い。
しかし、やっぱり要ちゃんモンスターだなあ。

いつまでできるのかわからない、毎回は無理でも応援は続けよう。
来年は35周年だ。