クリスマスの約束とハーモニー

過去に、「スターダスト★レビュー」のお題のブログで書いているように、オフコーススタレビは自分の音楽歴のかなりの部分を占めています。

確か2000年位だったかな?九州のどこかだったと思うけど、スタレビのライブに小田さんが出て「小田レビ」ができたという「事件」が起きた。
わかるかな?それを知った時の私の気持ち

そして2003年にクリスマスの約束で要ちゃんが出演して、小田さんと一緒に木蓮の涙をやった。いろいろな意味で涙しました。
ここも既出。

実は小田和正のソロはほとんど聴いていません、それは小田さんの作るメロディーは好きだけど、オフコースというバンドの持つ「うねり」っていうのかな、固定された複数のメンバーによって作り上げられる音やハーモニーが好きだったから。ここ重要、私のベビメタへの導入口。

クリスマスの約束は当初小田和正のソロコンサートだったけど、この年からゲストが出るようになって面白くなった。その上に、要ちゃんが結構大きな仕事を任されていて、見応えがあった(そう思うのは自分だけかもしれないけどw)。

それからは欠かさず見ているのだけど、実はTMさんがみた2010の原型は2009にあって、この時は20人位のゲストの曲をメドレーで歌いつなげるというもの。それも22'50''のロングメドレー(このメドレーのタイトルもそのまま22'50'')。

これだけの情報だけだと、ただの大人数のメドレーだから、何が面白いんだろうと思っていた。それは作る方のスタッフも参加するミュージシャン達も同じだったようで、その打ち合わせの厳しいやり取りも放送されていた。小田さんのやりたい事が解らないと…。

でも徐々に目指す所が見えてくると、俄然練習に拍車がかかってくる。

で、本番

初めは懐疑的な目で見て聴いていたのに、徐々に引き込まれていく自分がいる。藤井フミヤ~嫌いなはずなのにコーラスアレンジに痺れ、5組、10組、そしてフィナーレの「帰りたくなったよ」
…なんだこれ

プロが本気を出して力を合わせて1つの事をやり遂げた時、それは何十倍にもなって表現される。ミュージシャン本人達自身が感動に湧いている、それを見ている自分は終わった時、あっけにとられていたが、これは凄いものを見てしまったと思った。

何と言っても圧巻だったのは素晴らしい合唱団である事。普通ソロ活動しているミュージシャンが集まってコーラスをすると、強い主張がぶつかり合って良いコーラスにならないものなのに、そんな様子はみじんも感じられない。それどころか楽曲を何倍にも引き上げている。もちろん楽曲の素晴らしさも伝わってくるし、最高のものを聴かせてもらったという感動がひしひしと湧いてきた。

是非、多くの人に聴いてみてほしい。

詳しい様子はこのブログでつかめます。
http://tankyu.hatenablog.com/entry/20091226/kuriyaku

クリスマスの約束2009全編
http://channel.pandora.tv/channel/video.ptv?ref=em_over&ch_userid=fx_keaton&prgid=36752660&categid=all&page=1

22'50''音源のみ
https://m.soundcloud.com/shonen130/2009-22-50-1


とここまで書いて、ひょっとしてこれで感動しているのはハーモニー好きだからか?
という疑問が湧いてきたので、もう1つ自分の過去をバラします。

大学の時のバンドは部活動、いわゆる音楽サークルって奴だね。
ただ、大学から「部」として認められるためには全員での活動が要求されるため、個別のバンドだけではなく、SingOutというのをやってました。これは簡単に言えば部員全員でバックバンドを従えて、振り付けを踊りながら歌うというもの。
ま、フォーメーションを変えないさくら学院みたいなものと思ってくれればいいかな~(笑)

SingOutは結構多くの大学(主にフォークソングクラブ)がやっていて、SingOutだけの合同コンサートなど開いてましたね~。

私はその中でコンマスって仕事をしていました。具体的には、コンサートで披露するSingOutの選曲、コーラスアレンジ、その指導、自主コンサートの総合プロデュースを行うといったもの。
コンマスの仕事じゃないけど、ステージバックの看板やパンフレットのデザインも作っていたな~

もともと歌が好きで、ハモりも好きで、小学校では合唱コンクールの曲を選んでハモを作り譜面にして、音楽の先生に提案してたりしてた変な小僧でした。

その小学校の時にNHKで「ステージ101」という番組が放送されており、ここでポップスを団体で歌って踊るというのをやっていました。これが好きで、いつかはこのメンバーになりたいって思ってましたね。

大学卒業後に知るのだけど、このステージ101の中で活動していたグループに「SingOut」という名前のグループがいて、大学での「SingOut」はそれが語源だったという…話がそれた。

このSingOutで普通演奏する曲といえば、カーペンターズなどのコーラスをつけやすい曲が選ばれてました。それはそれでいいんだけど、自分の所属するこの部には当時は女性が居なかった(工学系単科大学なので)。
それでカーペンターズもないだろうってわけで、自分がコンマスになった時、もっとハードな曲ができないかなって思った。

うちの部は基本フォークやブルーグラスなどがメインストリームで、少しクラプトンが入ったりといった感じだったんだけど、同期で入った仲間はなぜかツェッペリンやクイーンだったので、それを生かそうと思ったのもある。

そこで選んだ曲は四人囃子の「一触即発」とサディスティックミカバンドの「颱風歌」
https://www.youtube.com/watch?v=9exDpfPk9cY&t=17m30s
(颱風歌は見つからず)

当たり前だけど、すげー大変だった。
でもまあなんとかなって、これに味をしめてドツボにはまったりするんだよね。

UFOのLOVE TO LOVEなんかもやったな~

こんな自分だから、コーラスやハモりってすごく重要なわけで、オフコーススタレビもライブでは必ずアカペラを披露するほどの実力がある。スタレビはアカペラのデロ出してるし、ゴスペラーズに尊敬されるほどなんですよね。

ところでBABYMETALの楽曲には、ほとんどにハモが入っているのは気づいているかなぁ?
普通メタルにハモがつく事ってあるのかな?

紅月なんかは結構面白いハモが付いていて、当然このパートもすぅさんが歌っているから、そこを聴くだけでもいいなぁなんて思ったりしてます。

フェスで音合わせの時に流れるオケなんて大好物ですね。

って事でハモりの楽しさも知っててほしいな、というオチDEATH

 

2015/10/28